岡野教授 紫綬褒章受賞

2009年度秋の褒章受賞者が発表され、本教室教授である岡野栄之が紫綬褒章を受章しました。

岡野教授はRNA結合タンパク質musashi-1の発見などを足がかりに、成体における神経幹細胞の存在を明らかにし、それまで再生することはないと信じられてきた脳や脊髄のような組織においても再生は可能であるという新たなパラダイムを提示しました。

当研究室では現在こうした知見をもとに、ES細胞やiPS細胞を用いた神経細胞の再生医療研究に注力しており、パーキンソン病や脊髄損傷といったさまざまな神経疾患の治療を一日も早く実現化させるため、日夜研究に取り組んでいます。
 
 

岡野栄之教授 コメント

私の26年間の研究を、評価していただき、大変光栄に感じております。

研究の成果は、自身の目標の半分にも達しておりませんが、さらにがんばっていこうと、決意を新たにいたしました。

今取り組んでいるのは、神経系の再生のメカニズムを明らかにし、中枢神経系の再生医療を実践することですが、更に、ヒトの脳の機能・特殊性の謎に迫っていきたいと考えております。

脳科学を目指す者の最大の興味は、「ヒトの脳の進化」です。
この謎に迫り、解明していくことが私の夢であり大きな目標であります。

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